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[現代版] 天使と悪魔

第23章 妖魔の企て

・北山side

藤「俺への想いを素直に、そして2人で抜け出そう。奴の呪縛からさ、ニコッ」



ふっ、そういうことだったんか。

なら―



北「分かった太輔」

藤「じゃ、いいんだな?」

北「あぁ、フッ」



俺達は再び口づけを交わし



藤「愛してる、ひろ」

北「俺も、太輔を、愛っ」



その首へ手を回し抱きつきながら。

その想いを口にしようとしたとたん。

ドタドタドタッ!

だれかが物凄い勢いで駆け込んで来る音が聞こえ。



北「なんだ、あれ」

藤「さぁ」



ドテッ!

あっ、今のは確実に転んだな クスッ!

が、聞こえて来た叫び声に2人して驚いてしまう。



桐山「藤ヶ谷どこや?助けてぇなぁーっ」



照史?



桐山「早よ早よ顔を出して郁人が死んでまう!」



なに!?



桐山「藤ヶ谷あぁーっ」



ダッ!



藤「照史!」

北「どういうことで、いったい何があった」

桐山「ふっ、藤ヶ谷、北山たっ、大変や!」



それから話しを聞き、更に驚いてしまってよ。

妖魔に追いつめられた郁人がトッツーを救うため。

自らを犠牲にしようとしているっていうじゃないか。

冗談じゃないぞ。

それじゃ俺達が生まれ変わった意味がないだろ。

幸せになる為に…

そう言って送り出してくれた親父の気持ち。

なんも伝わってねぇじゃん

突然ふって沸いたような、仲間の命の危機にその場は騒然とする。

そして助けるため動き出したのは言うまでもない。

だが、これにより俺は。

またもや不安の渦の中へ身を置くことになってしまうんだ。



内「大丈夫や北山あいつは必ず無事に戻って来る」



そんな俺を支えてくれたのは内だった。

また、太輔を失ってしまうかもしれないという恐怖に震える俺を抱きしめ。

傍にいてくれることにより

妖魔との戦いは、こうして幕を開ける。

それは、精神の戦いと言った方がいいのかもしれない

眼に見えない敵に対しての





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