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[現代版] 天使と悪魔

第24章 闇からの脱出

・屋良side

桐山が俺達にSOSをして来た数分後。

俺と藤ヶ谷・亮太と塚ちゃんは。

その案内により、地下2階まで来ていた。



藤「あれ?さっき滝沢くんいなかった」

屋「気のせいだろ ハハッ」

山「俺も見た」

塚「そういえば」

藤「なに?」

塚「横尾が、言ってたけどさ」



“俺達が使っている食堂の冷凍庫で作った氷を滝氷にし配ってるみたいなんだ”



藤「はあっ?」

山「なんの為に?」

塚「さぁ、知らない」



あはっ―

どんな時でも自己流を通すところはさすが我が同期。



塚「それで時々スノーマンの所へ行き、一緒に遊んでるらしい」



自由だなぁ、ハハッ!



屋「それより」



この先、進んでも進んでも行き止まりがない。

そんな妙な感じがしたと、横尾が言ってたが。



桐山「ほな、行きまっせ」

山「行くって何処へ」

藤「先ないじゃん」



すると奥を調べていた桐山が。



桐山「ここや」



その1箇所を指さし、声を上げ。



藤「ちょ待て」

山「ただの壁にしか、見えないけど」

塚「しいて言うなら、色が黒ずんでいるくらいだし」



そこへ視線を向けた俺たちは思わず眼が点になってしまう。

だが―



桐山「間違いあらへんココが入り口や」



こいつは、そう言い。



桐山「いまから開けるで、そしたら塚ちゃんは」

塚「動かず入った所で待っていればいいんだろ」

桐山「でないと奥へ行った藤ヶ谷や亮太、屋良さんが出口分からんようになってまう」

山「迷ったら大変だもんな照史は、瞬間移動で帰れるけど」

藤「俺達までもは連れてはいけないってわけ」

桐山「そやあの2人にパワーアップして貰ったお陰で出入り口が開けれるようになっただけやし」

屋「分かった、じゃ頼む」

桐山「ほい」



そっと桐山が手で壁に触れた瞬間。

ボワッと丸い、穴のようなものができ。



塚「すっげぇー」

山「でも、なんか真っ暗で不気味だよ」



奥からは異様な空気が漂って来るのを感じる。



藤「あんまり入りたくない雰囲気だが」



行くしかないだろ、フッ

俺達は1人ずつ、足を踏み入れて行き。



屋「塚ちゃん絶対そこから離れるんじゃないぞ、お前が迷ったらシャレにもならないからな」

塚「了解」





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