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[現代版] 天使と悪魔

第24章 闇からの脱出

・横尾side

五「教えてくれ、あの電話は何だったんだ?どうしてお前がトッツーのことを」



が、重ねて聞くと。



沙耶「もう手遅れだわ彼は既に堕ちてしまったんだもの、うっ ヒクッ」



今度は泣き出してしまい。



五「なにが?トッツーならいま、藤ヶ谷たちが助けに行ってる」

沙耶「でも、クッ」

五「それより沙耶、一緒に来ないか?」

沙耶「私は」

五「独りでこんな所にいるより俺達といた方が心強いだろ、なっ」

沙耶「‥‥‥」



しかし、彼女は悲しそうな顔をし首を横に振り。



五「だったら、俺がここへ来る」

横「五関」

沙耶「それはダメ」

五「理由を言ってくれ」

沙耶「私はもう貴方の恋人ではないのよ」

五「俺は納得していない」

沙耶「それでも私の気持ちは変わらないわ」

五「何故だ?どうしてそうまでして俺を拒む」

沙耶「お願い帰って」



悲しいまでの拒絶…



沙耶「そして二度と、ここへは来ないでちょうだい」

五「くっ」



どんなに五関が自分の想いを言葉にし伝えても。

彼女は固くなまでに拒否し

決して受け入れようとしてはくれなかった。



五「理由を知るまでは諦めるつもりないからな」



それでも、また来ると言い残し店を後にする五関。

チャリンチャリン―

だがあまりにも突然の再会だった為。

この空間にいるという事は彼女も。

あの世界にいた者の生まれ変わりであったという事に俺達は気づかないまま。

来た道を演舞場へと、戻って行く。

やるせない想いを抱え―





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