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[現代版] 天使と悪魔

第24章 闇からの脱出

・横尾side

俺は今、有楽町にあった例の店へ。

五関に頼まれ、一緒に来ていた。



桐山「これなんやけどな」



周りの連中に気づかれないよう桐山が渡して来たものが原因で。

それは―

“万が一のときの事を考え書いておくことにした”

郁人からの一通の手紙だったんだ。



横「なんだこれ?」



内容はあの世界に伝わっていたというもう1つの伝説の話し。



横「幻獣の少女?」



それを、あの店の店主から聞いたという。

くわえて…

“俺はたぶん死ぬだろう、けど奴が約束を守る保障はない。だから頼むトッツーのこと代わりに護ってやってはくれないか”

自分で護れ。

目の前にいたらそう怒鳴ってしまっていたと思う。

が、あいつは今。

太輔、俺はおまえを信じている。

必ず2人を助け出し戻って来ると。

だから俺らは。



横「分かった行こう」

五「横尾」



自分なりのやり方で、現状から2人を救い出す。

その方法を見つけてみせるさ。

そう決心し、ここまで来てみたんだが。

そこに何か手掛かりがあるような気がして。

チャリンチャリン―

しかし、その店の中にいたのは店主ではなく。



沙耶「こっ、晃一!?どうしてここに」

五「沙耶!?」



五関の彼女だったんだ。

思わず駆け寄り、その身体を抱きしめる五関。



五「お前こそ、なぜ」

沙耶「‥‥‥」



けれど、彼女は黙ったまま何も言わず。





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