
[現代版] 天使と悪魔
第26章 慟哭の記憶⑦
・河合side
河「ぐはっ、トッツー」
俺も逝く。
戸「河合、来てこっちだよほら早く ニコッ」
こいつらを道連れにザバッザクッ、ザザザザザッ!
無我夢中でぶった斬り。
気がつけば、自分の周囲にバタバタと倒れている魔物の死体があって。
その中に―
はっ、トッツーいま、いま行くからよ、クッ!
力尽き、傷だらけの身体を引きずり。
地面を這うようにそこへと進み。
河「ごめ…んな‥遅くな…っちまい ハァハァハァ」
涙で濡れた頬を指で拭う。
河「最期…は笑っ‥わせて…やりたかった」
せめて、こうしてやるから
チュッ!
その唇にキスを落とし眼を閉じた。
なんか‥疲れち…ま‥ガクン
そこまで話したとたんに、ギュッと腕を掴まれる
河「トッツー、フッ」
戸「くっ」
横「その声の主って」
河「あのときは分からなかったけど、いま思えば」
五「幻獣の化身」
たぶん―
戸「俺を産んだ人?」
屋「参ったな」
横「屋良さん」
屋「これでは、肝心な所が分からない」
内「そや、記憶を全部繋いだゆうに奴を倒すヒントすら見つからんとは」
藤「内…」
と、そのとき。
中島「ママン」
戸「なに?」
俺の後ろで、隠れるようにしていた郁祥がトッツーの傍へ近寄り。
中島「バァバが、言ってたよ」
戸「バァバ?」
横「それって」
中島「もしもまたママンに会えるときが来たら」
戸「‥‥っ」
えっ?つまり…その‥
屋「捜すぞ」
ニ「でもどうやって」
宮「確定じゃないのに?」
千「そうだよ」
山「いるとは限らないじゃん」
薮「それでも」
塚「望みがあるのなら」
藤「妖魔が目覚める前に」
北「見つけるしかねぇ」
戸「北山」
玉「そうだ」
橋「うん」
五「‥‥‥」
横「捜そう、みんなで」
思いも掛けなかった言葉にどよめく屋良さんたち。
が、ただ1人。
五関だけは、なぜだか浮かない表情をしていたんだ。
心当りでもあるような―
・
河「ぐはっ、トッツー」
俺も逝く。
戸「河合、来てこっちだよほら早く ニコッ」
こいつらを道連れにザバッザクッ、ザザザザザッ!
無我夢中でぶった斬り。
気がつけば、自分の周囲にバタバタと倒れている魔物の死体があって。
その中に―
はっ、トッツーいま、いま行くからよ、クッ!
力尽き、傷だらけの身体を引きずり。
地面を這うようにそこへと進み。
河「ごめ…んな‥遅くな…っちまい ハァハァハァ」
涙で濡れた頬を指で拭う。
河「最期…は笑っ‥わせて…やりたかった」
せめて、こうしてやるから
チュッ!
その唇にキスを落とし眼を閉じた。
なんか‥疲れち…ま‥ガクン
そこまで話したとたんに、ギュッと腕を掴まれる
河「トッツー、フッ」
戸「くっ」
横「その声の主って」
河「あのときは分からなかったけど、いま思えば」
五「幻獣の化身」
たぶん―
戸「俺を産んだ人?」
屋「参ったな」
横「屋良さん」
屋「これでは、肝心な所が分からない」
内「そや、記憶を全部繋いだゆうに奴を倒すヒントすら見つからんとは」
藤「内…」
と、そのとき。
中島「ママン」
戸「なに?」
俺の後ろで、隠れるようにしていた郁祥がトッツーの傍へ近寄り。
中島「バァバが、言ってたよ」
戸「バァバ?」
横「それって」
中島「もしもまたママンに会えるときが来たら」
戸「‥‥っ」
えっ?つまり…その‥
屋「捜すぞ」
ニ「でもどうやって」
宮「確定じゃないのに?」
千「そうだよ」
山「いるとは限らないじゃん」
薮「それでも」
塚「望みがあるのなら」
藤「妖魔が目覚める前に」
北「見つけるしかねぇ」
戸「北山」
玉「そうだ」
橋「うん」
五「‥‥‥」
横「捜そう、みんなで」
思いも掛けなかった言葉にどよめく屋良さんたち。
が、ただ1人。
五関だけは、なぜだか浮かない表情をしていたんだ。
心当りでもあるような―
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