
[現代版] 天使と悪魔
第3章 慟哭の記憶①
・宮田side
塚「いいかよく聞けあいつの本体は、あの大木の裏側に隠れてるみたいなんだ」
宮「じゃ、そいつをやっつければ」
塚「勝算はある」
宮「塚ちゃん」
塚「生きて帰るよ」
死を覚悟して挑んだ戦い。
けれど俺たちは生きる希望を捨ててはいなかった。
塚「片っ端から叩っ斬れ、その隙を狙い俺はあそこを突く」
宮「宮田俊哉、行っきまーす」
愛する人の為に、ザクッ、ザバッ、グサッ!
行けえぇー塚ちゃん!
塚「どう…して‥なんで」
しかしそこへ行った塚ちゃんの動きがピタッと止まり
同時に止まってしまった、自分の身体へ。
ズブブッ!
宮「うぐ…ふっ‥塚…ちゃん」
腹部を貫通した太い幹それでも俺は一点を見つめ。
何が‥あっ‥たの?
宮「うっあぁーっ」
塚「どうして何でだよぉ」
2人の絶叫が響く中、俺の視界にはハッキリと見えたんだ。
塚ちゃんの身体を貫通したグロテスクな腕みたいな物が。
塚…ちゃ‥ん‥
塚「ハッ…シ‥ごめん…ね‥でも…お前は‥強い子…だ‥から…信‥じて…る‥生きて…ハッシー ガクン」
徐々に薄れてく視界それでも俺は必死で地面を這ってく。
待って…今‥傍に行くから
手を塚ちゃんの方へと伸ばし。
俺が…俺が一緒に‥いて…あげる、クッ!
宮「ハァハァ…ハァ」
タマ…くっ‥タマあぁーっ
でも最後に心の中で叫んだのは愛しい人の名前っだった。
愛して…る
いつでも何処にいても大好きな君の笑顔を。
届けこの想い永久に変わらぬ愛する人への誓い。
たとえこの命果てようとも見守っているよ。
静かに閉じた瞳から流れた涙はその想いの表れ。
宝石にする事が出来るのなら今すぐ届けたいと思う程の強い愛の結晶。
そう思いながら意識が消え
宮「けど見ちゃったんだ、俺の最期を知ったタマの姿を」
横「‥‥っ」
宮「どうして、今になってそんなもん見せるんだよ、なぁ横尾さん」
心が張り裂ける。
誰か教えくれ、それにどんな意味があるのかを。
願わくば…
神さま、タマのことは放っておいて下さい。
前世のことなんて思い出さなくていいから。
あの笑顔を悲しみで曇らせないで神さまぁーっ
それが、自分の今の切なる祈りだった。
ただ一筋にタマを想い…
・
塚「いいかよく聞けあいつの本体は、あの大木の裏側に隠れてるみたいなんだ」
宮「じゃ、そいつをやっつければ」
塚「勝算はある」
宮「塚ちゃん」
塚「生きて帰るよ」
死を覚悟して挑んだ戦い。
けれど俺たちは生きる希望を捨ててはいなかった。
塚「片っ端から叩っ斬れ、その隙を狙い俺はあそこを突く」
宮「宮田俊哉、行っきまーす」
愛する人の為に、ザクッ、ザバッ、グサッ!
行けえぇー塚ちゃん!
塚「どう…して‥なんで」
しかしそこへ行った塚ちゃんの動きがピタッと止まり
同時に止まってしまった、自分の身体へ。
ズブブッ!
宮「うぐ…ふっ‥塚…ちゃん」
腹部を貫通した太い幹それでも俺は一点を見つめ。
何が‥あっ‥たの?
宮「うっあぁーっ」
塚「どうして何でだよぉ」
2人の絶叫が響く中、俺の視界にはハッキリと見えたんだ。
塚ちゃんの身体を貫通したグロテスクな腕みたいな物が。
塚…ちゃ‥ん‥
塚「ハッ…シ‥ごめん…ね‥でも…お前は‥強い子…だ‥から…信‥じて…る‥生きて…ハッシー ガクン」
徐々に薄れてく視界それでも俺は必死で地面を這ってく。
待って…今‥傍に行くから
手を塚ちゃんの方へと伸ばし。
俺が…俺が一緒に‥いて…あげる、クッ!
宮「ハァハァ…ハァ」
タマ…くっ‥タマあぁーっ
でも最後に心の中で叫んだのは愛しい人の名前っだった。
愛して…る
いつでも何処にいても大好きな君の笑顔を。
届けこの想い永久に変わらぬ愛する人への誓い。
たとえこの命果てようとも見守っているよ。
静かに閉じた瞳から流れた涙はその想いの表れ。
宝石にする事が出来るのなら今すぐ届けたいと思う程の強い愛の結晶。
そう思いながら意識が消え
宮「けど見ちゃったんだ、俺の最期を知ったタマの姿を」
横「‥‥っ」
宮「どうして、今になってそんなもん見せるんだよ、なぁ横尾さん」
心が張り裂ける。
誰か教えくれ、それにどんな意味があるのかを。
願わくば…
神さま、タマのことは放っておいて下さい。
前世のことなんて思い出さなくていいから。
あの笑顔を悲しみで曇らせないで神さまぁーっ
それが、自分の今の切なる祈りだった。
ただ一筋にタマを想い…
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