
[現代版] 天使と悪魔
第28章 幻獣の少女②
・河合side
例の店で聞いたのとは多少の違いはあったものの。
彼女の話しは、まさに。
河「ってことは、俺の耳に聞こえてきた声も」
沙耶「私です」
あの伝説だった。
屋「つまりは」
内「それも、見ていたんやな」
沙耶「はい、クッ」
内「辛かったやろ」
沙耶「ううっ ヒクッ」
五「沙耶、ギュッ」
目の前で死んでいく我が子へ何もしてやれない悲しみ
せめて…
沙耶「先の世の希望だけは消してはいけないと」
まだ幼かった郁祥―
戸「もしかして俺達を埋葬してくれたのも」
沙耶「貴方は望んではいなかったみたいだけど私は」
生まれ変わって欲しかった
屋「親心だな、フッ」
内「あぁ」
そして暫くは共に過ごし。
沙耶「郁祥、よく聞くのです」
中島「はい」
沙耶「この森を出ると」
万が一のことを考え。
沙耶「いいですか、その時は決して後ろを振り返ってはなりません」
生き抜く為に教えた方法。
沙耶「仲間を見つけなさい必ず何処かにいるはずですから」
数日後―
彼女が食料を調達しに行っている間に郁祥は。
五「じゃ俺達が見たのってその時に逃げて来た」
沙耶「たぶん」
薮「以前は自分たちにとっても聖なる場所だったはずなのに」
千「そこにいる郁祥を襲うだなんてよ」
ニ「なんか上手く言えないけど」
山「俺が狂気から屋良にぃを刺してしまったのと似た感じだったのかな?」
屋「亮太」
橋「悲しいね」
戸「ハッシー」
内「ほんまや」
横「森の奧でひっそり暮らしていたのを引っ張り出され」
塚「あげく利用されて」
藤「主を失ってさ」
北「自滅していったってわけだわ」
五「沙耶、お前はその時」
沙耶「私…は」
急ぎ後を追い。
河「えっ?じゃ、もしかして」
沙耶「郁祥の行く先を知りたくて」
五「まさか」
河「五関の最期まで、見ていたのか!?」
沙耶「なんて凄い生きざまなんだろう、そう思ったのをハッキリと覚えています」
それを聞き俺は。
どうして2人が現世で惹かれ合ったのか分かったような気がする。
たぶん、他のみんなも。
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例の店で聞いたのとは多少の違いはあったものの。
彼女の話しは、まさに。
河「ってことは、俺の耳に聞こえてきた声も」
沙耶「私です」
あの伝説だった。
屋「つまりは」
内「それも、見ていたんやな」
沙耶「はい、クッ」
内「辛かったやろ」
沙耶「ううっ ヒクッ」
五「沙耶、ギュッ」
目の前で死んでいく我が子へ何もしてやれない悲しみ
せめて…
沙耶「先の世の希望だけは消してはいけないと」
まだ幼かった郁祥―
戸「もしかして俺達を埋葬してくれたのも」
沙耶「貴方は望んではいなかったみたいだけど私は」
生まれ変わって欲しかった
屋「親心だな、フッ」
内「あぁ」
そして暫くは共に過ごし。
沙耶「郁祥、よく聞くのです」
中島「はい」
沙耶「この森を出ると」
万が一のことを考え。
沙耶「いいですか、その時は決して後ろを振り返ってはなりません」
生き抜く為に教えた方法。
沙耶「仲間を見つけなさい必ず何処かにいるはずですから」
数日後―
彼女が食料を調達しに行っている間に郁祥は。
五「じゃ俺達が見たのってその時に逃げて来た」
沙耶「たぶん」
薮「以前は自分たちにとっても聖なる場所だったはずなのに」
千「そこにいる郁祥を襲うだなんてよ」
ニ「なんか上手く言えないけど」
山「俺が狂気から屋良にぃを刺してしまったのと似た感じだったのかな?」
屋「亮太」
橋「悲しいね」
戸「ハッシー」
内「ほんまや」
横「森の奧でひっそり暮らしていたのを引っ張り出され」
塚「あげく利用されて」
藤「主を失ってさ」
北「自滅していったってわけだわ」
五「沙耶、お前はその時」
沙耶「私…は」
急ぎ後を追い。
河「えっ?じゃ、もしかして」
沙耶「郁祥の行く先を知りたくて」
五「まさか」
河「五関の最期まで、見ていたのか!?」
沙耶「なんて凄い生きざまなんだろう、そう思ったのをハッキリと覚えています」
それを聞き俺は。
どうして2人が現世で惹かれ合ったのか分かったような気がする。
たぶん、他のみんなも。
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