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[現代版] 天使と悪魔

第29章 想いは力となり

・横尾side

二「£%#&℃Å√∃♭、‰♪∀∽えい」



とたん壁には空洞のような輪が浮き出て。



藤「あの時と同じだ」

屋「だが今回は更に大きい」

山「妖気も前より強くなってる気がするし」

北「トッツー、大丈夫か」

戸「うん」

藤「郁人しっかり手を握ってやれ」

河「もうとうにしてるわ」

藤「ぁ…‥」



ハーフではない俺たちでも分かる不穏な空気



宮「ヤバい足が震えて来た」

玉「宮田、しっかりしろ」

ニ「俺も、クッ」

千「へっ、へのカッパさ」

薮「千賀?」

千「へのカッパのへのカッパのへの」

橋「あぁーあ壊れちゃった」

五「恐怖で足がすくんでるのはみな同じ」

塚「めっちゃ嫌な感じがするもん」



が、それでも行くしかない



沙耶「私が、先頭をきります」

五「何を言ってる」

沙耶「子を護るは親の務め前世で出来なかったことを今の世でしたいの、お願い晃一やらせて」

戸「ママン」

五「なら俺も一緒に」



そう言いギュッと沙耶さんの手を握りしめる五関。



内「俺も先頭を行くわ」

北「内!」

内「おまえを今度こそ護りたいんや、ニコッ」

藤「だったら」

内「あかん、藤ヶ谷は北山の傍におり」

藤「‥‥っ」

内「約束したやろ」

藤「分かった」

屋「行くぞ」



俺達は意を決し一斉に足を前へと踏み出す。

それぞれが手を繋ぎ―

“黒き沼”それは、憎悪と妬み欲望から出来た闇の塊

全ての悪の根元―





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