テキストサイズ

[現代版] 天使と悪魔

第30章 最後の試練へ

・藤ヶ谷side

黒い沼が、下界に広がっている。

その上を―



藤「大丈夫か?」

北「くっ、どうって事ねぇ…よ」



バサッ、バサッ!

が、何だか俺はひろの様子がおかしいことに気づく。



藤「おまえ黙ってることがあるだろう?」

北「ねぇってば、ハァハァ」



しかし次の瞬間、ガクッ!



藤「危ね、ギュッ」



急降下しかけたこいつを、慌てて抱き止め。

もしかして気を吸い取られてるんじゃ…



屋「どうした?藤ヶ谷」



異変に気づいた屋良さんが声を掛けて来る。



藤「1回戻ってもいいですかね?」

屋「構わないがあまり時間はないぞ」

藤「分かっています」



このままだと危険だ。

そう判断し、Uターンして元いた場所へと着地した。

バサッ、バサッ!



横「何があった?」



するとすぐさまわたが駆けつけて来て。



藤「あの沼、ふつうに飛ぶのは危険な気がする」

薮「どういうこと」

玉「ミツなんだか苦しそ」

宮「まるで体力が消耗してしまったみたい、えっ!?」

千「体力?」

屋「気を吸い取られていたってわけか」

藤「たぶん」

橋「宏光」

二「てことは飛べないじゃん」

塚「でも、それじゃ」



俺達は、また行き詰まってしまう。

そのとき―



戸「きっ、北山」

北「トッツー」



トッツーが郁人に支えられ傍まで来て。



戸「あの沼は負の塊、光りのお前が近づくことは自殺行為に近い」



でも、だからといって。



戸「ガードが必要だ頑丈な負の力を跳ね返すほどの」



それってバリアのことか?





ストーリーメニュー

TOPTOPへ