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[現代版] 天使と悪魔

第1章 プロローグ

・横尾side

横「そんなに急ぐなって、時間はたっぷりあるんだし」



しかも後から来たのって、どう見ても俺じゃん。

なんだ?これ…



横「そう言えばお前、時々村を抜け出して何処へ行ってるんだ長が心配していたぞ」

藤「なわけないじゃん親父は他のことで頭がいっぱいなんだから」

横「親は誰だって子供の事を気に掛けているもんさ」

藤「俺にはそんなふうには見えないけど」



やっぱり―

しかしこれは単なる夢そう思いたかった。

が、次から次へ目の前で繰り広げられてく光景を見ているうち。

自ずと、そうではない事が分かってしまう。

俺達は、確かにここで生きていたんだと。

そして―



横「…とっ‥トッツーなんでだ?クッ」



俺は、そこでの自分の最期を思い出してしまったんだ



河「渉うぅーっ」

戸「うっ、わあぁー」



忘れていた記憶は心に痛みと悲しみを与え。

同時に疑問を沸き上がらせる。

なぜ今更こんな夢を?

どうしてあのときトッツーはあんなことをしたんだ?

あの後、みんなは…

その意味を知るまでに俺達は、それぞれが慟哭の中に身を置く事になる。

輪廻転生とは一体なんの為にあるのか?

そう、胸の内で問いかけながら。





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