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偽りの向こう側

第12章 ライン四日目

「いいよ。何着て行こうかなぁ」

嬉しかった。

親子としての信頼関係を取り戻した気がした。

「母さんに相談があってさ」
「それなら今聞くけど」

相談されるなんて益々親子っぽい。

「いや……たまには親孝行をしようかと」
「ご馳走でもしてくれるの?」
「ま、そんなとこ。バイト代入ったし」
「あら。だったら遠慮なく」

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