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偽りの向こう側

第14章 ライン四日目~昼~

「つかぬことを御伺いしますが」
「はい?どうされました?」

聞きたかった。

第三者の意見を。

「私、何歳に見えますか?」

美容部員が鏡越しに私の表情を窺う。

「20代半ばとお見受けしてましたけど」
「本当ですか!お世辞は抜きですよ!」

美容部員はニッコリと微笑んだ。

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