テキストサイズ

偽りの向こう側

第16章 ライン四日目~夜~

どうしてだか分からないが
瑛士が私を「ミナミ」と呼んだことを
すんなりと違和感なく受け入れられた。

「母さんて呼ばれるよりいいけど」

妙に照れ臭かった。

嵐からのラインが途絶え
嫌われてしまったのかと不安になってきた。

「どうした?例の嵐くんからのライン待ちか?」

気付くとテーブルに置かれたスマホに
視線を送っていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ