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偽りの向こう側

第16章 ライン四日目~夜~

「うん……」
「俺と飲みに行く話したの?」
「したよ。弟と行くって」
「気でも使ってんだろ。邪魔しちゃ悪いって」
「そうかもしれないけど……」

それでも連絡のひとつくらい欲しいと思うのは
私のわがままなのかな。

「だったらミナミからライン送ってみろよ。
待ってるだけじゃなくてさ」

瑛士は普通に私を「ミナミ」と呼ぶ。

嵐に呼ばれているようだった。

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