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偽りの向こう側

第17章 嵐(ライン五日目)

ベッドの傍らに腰を降ろすとしばらくの間
義母の全身を眺めていた。

この髪型も……

この化粧も……

この服装も……

全ては嵐のためであり俺のためではない。

自分自身が嵐でありながら
嵐に嫉妬する自分がいる。

仰向けで眠っている義母のワンピースの
ボタンを全て外す。

無意識にではない。

意図的に。

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