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偽りの向こう側

第18章 ライン五日目

「ほれ」

瑛士がペットボトルのキャップを外し
私に差し出す。

「ありがとう」

一口だけ口にする。

「飲み過ぎだな。ま、俺が飲ませたんだけど」

瑛士は私の飲みかけのミネラルウォーターを
何の気なしにゴクゴクと飲んだ。

間接キス。

眠っている私を襲った瑛士にしてみれば
容易いことだろう。

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