テキストサイズ

偽りの向こう側

第2章 みんなの森

再びスマホを手に取ると嵐とのチャットを
再開させた。

〈仕事はしなくて大丈夫なの?〉

嵐とのチャットが楽しく自分本意になってしまい
嵐の都合を考えもしなかった。

《大丈夫笑 でもそろそろ会社に戻ろかな
(´・ω・`)》
〈そうだね(笑)今日はありがと。楽しかった〉

私からこのチャットに終止符を打った。

結局のところ愚痴のひとつも漏らせなかった。

でも気分は晴れた。

嵐は出すぎず、かといって大人しくもなく
心地良い会話をもたらせてくれた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ