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偽りの向こう側

第7章 嵐(ライン二日目)

「瑛士ちょっと不機嫌?」
「別に。旨そうじゃん」
「作りすぎちゃった」
「張り切りすぎだろ」

ミナミのことは忘れ義母の手料理を
食べることに集中した。

久し振りの義母の手料理はどれもこれも
美味しく充分に堪能した。

それにしても義母の箸が進んでいない。

テーブルの傍らに置かれたスマホに
何度も視線を送っている。

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