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偽りの向こう側

第9章 嵐(ライン三日目)

義母は土鍋を乗せたトレイを膝の上に乗せながら
ベッドの傍らに腰掛けた。

俺にお粥を食べさせてくれようとしてくれている。

「ひとりで食えるよ」

妙に恥ずかしかった。

「たまにはいいでしょ。母親らしいことさせてよ」

義母は土鍋の蓋を開けると熱そうなお粥を
レンゲですくい上げフーフーした。

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