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偽りの向こう側

第9章 嵐(ライン三日目)

そうなると俺は止まらなかった。

ノースリーブから見え隠れする脇の下や
胸の谷間に勝手に目が行ってしまう。

「瑛士、あーんは?」

俺は義母に言われるがまま口を開ける。

お粥をフーフーと冷ます義母の口元。

俺を挑発しているのかと検討違いの勘違いを
してしまうほどだった。

ミナミ……ごめん……

なぜかミナミを裏切ってしまったような衝動に
駆られる。

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