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千「宏光 ﾆｺｯ」

北「なんだよ」

千「あれ御機嫌斜め」

北「…別に」

ニ「千賀、こっちへ来い」

千「でもさぁ」

ニ「いいから早く」

千「分かった ﾁﾗｯ」



時々、気にかけるかのように千賀が声をかけて来るが



ニ「今は、そっとしておいた方がいいって」

千「俺たち黙って見てるしかないの？」

ニ「ガヤ次第じゃね」



何故か、いつもニカが呼び戻して。

こいつらが羨ましい。



ニ「それより次の休みどうする？」

千「たまには、まったりとニカんちでゴロ寝するのもいいかな」

ニ「千賀のスケベ」

千「何が？」

ニ「そんなに俺としたい」

千「もちろん､ﾆｺｯ」

ニ「あははっ、即答しやがったこいつ」

千「へへっ」



堂々と交際宣言をし。



宮「千さん愛されてるね」

千「あたり気車力よ」

宮「俺も頑張ろうかな」

玉「いいよ別に、そんなに気合い入れなくても」

宮「へっ？」

玉「俺、そっちの気は全くないから期待するだけ無駄だし」

宮「タマあぁーっ」

ニ「メゲるな宮田」

宮「ｼｮﾎﾞﾝ」



今じゃすっかり公認の仲で

人目を気にする事なくイチャついていられるんだもんな。

で、当の藤ヶ谷は―



藤「マジ？合コン、分かったいつ」

玉「ガヤ、誰と喋ってたんだ？」

藤「んっ？あぁ弟あいつの彼女がさぁ」

横「そろそろ時間だよ」

藤「もうそんな時間」

ニ「よーし今日も頑張っていこうぜ」

千「おう」

北「‥‥‥」



俺ってあいつにとって一体なんなんだろう？



横「ミツ」

北「あ、うん」

横「‥‥‥」



ふと、そう思う。

結局は彼女が出きるまでの欲の処理相手でしかないのかなって。

じゃなきゃ合コンなんかに行ったりしないだろうしさ

まるでピエロじゃん…

出来たらポイって捨てられたみたいに。

相手にされなくなってしまうんだとしたら。

自分から、関係を断ち切った方がいいのかもしれない

そう考え始めていた時だった事が起きちまったのは。

このあと暫くして。





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