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(旧)短編☆中編小説集

第13章 あいつと俺

河「前の彼女とも、それが原因で分かれたって聞いたしよ」

戸「ふーん、つまりは男でも好きな奴がいるって事」

河「そこまでは知らない」

戸「でもだとしたら、もし藤ヶ谷がその男と関係持っててそいつがこの事を知ったら泥沼になっちゃうんじゃない?」



ズキッ―



河「そこまでバカじゃないとは思う、そっちの方は精算してから次へ行くと思うし」



してないから問題なんだろ

それとも、ただの遊びだったのか俺とのことは?



戸「北山どうかした?」

北「別に、それより早く駅見つけようぜ。こんな所にいつまでいたって意味ないし」

戸「確かに クスッ」

河「よし河合ちゃん頑張っちゃうよ」

戸「原因作ったのお前じゃん」

河「きゃははっ」



俺はとにかくここから早く立ち去りたかった。

今頃2人は―

そう思っただけで、嫉妬で気が狂いそうになり。



戸「じゃ、またね」

河「気をつけて帰れ」

北「そっちこそ」



そして無事駅まで辿りつきそこで俺達は解散し。

その日の夜―

何度も、藤ヶ谷から携帯へ連絡があったのを。

俺が全部スルーしてしまったのは言うまでもない。

ふざけんなっつうの!

俺はお前の都合のいいオモチャじゃねんだ。

翌日―



藤「北山お前なんで昨日」

北「タマ一緒に行こうぜ」

玉「あ、うん チラッ」



反乱を起こした俺は。



藤「なっ、無視かよ」

横「なに喧嘩でもしたの?お前ら」

藤「それ以前の問題、意味分かんねぇし」



ことごとく藤ヶ谷を無視してしまう。

それが、あいつのSっ気に火をつけてしまう事になるとは思いもせず。





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