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(旧)短編☆中編小説集

第1章 少年メイド

ある日、とつぜん父さんがいなくなった。

経営していた会社が倒産し

それからは、毎日のように借金取りが家へ押し掛けて来るようになってさ。



北「母さん母さーん」



とうとう半年後、母さんは天国へ行ってしまい。

俺は、独りぼっちになってしまう。



男「坊主、歳はいくつ?」

北「10歳」

男「どうするよ兄貴こいつ親戚とかもいないらしい」

男「放っておいたら、施設送りで親父が作った借金はパァーッて事になる」

男「1億だぜ冗談じゃね」



が、その翌日―



「お迎えに上がりました、坊ちゃまがお待ちかねですさぁ参りましょう」



いきなり現れた見も知らぬオッサンが、黒い車に俺を乗せ。

連れて行かれた先は…



北「うえぇーっ、でっかい家だなぁ」



大きな門そこを車ごと潜り抜けると。

まるで、公園みたいな庭があり。

その先に―



「着きましたよ、今日からここが貴方の家です」



そう言われても意味わからないんだけど。

そして、そこにいたのが…



藤「来たなチビ、ニッ」

北「チビじゃねぇ」



藤ヶ谷太輔、16歳。



藤「お前にいい話しをしてやろうと思ってさ」

北「なに?っていうかあんた誰?」

藤「この家の当主」



その若さで?



藤「お前の親父の借金な、あれ全部払っといたから」

北「えっ、マジで」

藤「あぁ、フッ」

北「ありがと、んでもどうして?」

藤「代わりに、ここで働いてもらおうと思って」



働く?





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