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(旧)短編☆中編小説集

第15章 秘め事~Himegoto

・北山side

俺の名は北山宏光、父親は



レポーター「藤ヶ谷さん女優の葉月玲香さんとお付き合いしていると聞いたんですが本当ですか」



あらら、また追っかけられちまって。



横「そういう質問はかんべん願います」



横尾さんも大変だな。



レポーター「隠し子騒動の次は恋人発覚?お盛んですね」



あっ、これ俺のことね



レポーター「確か宏光くんは、13のときに」

藤「ガシッ」

レポーター「うわっ!?」

横「手を離せ太輔」



あちゃあ暴力はいけねぇや



藤「ちっ」

レポーター「くっ…ハァハァ」

横「今のはあんたが悪い、こいつは息子を溺愛してるんだ言葉には気を付けた方が身のためだよ」

レポーター「すっ、すみませんでした」



かっちょえー



横「前にも言ったが、あの子は太輔が真剣に愛した人の子だ」



そう俺の母親は―

太輔より3つ年上の当時、16歳。

本気の恋だったそうだ。

中1でだぜ、どんだけマセてた子だったんだっつうの

で、俺が生まれ。



藤「そりゃ反対…されなかったんだよな、あいつにはそういう親いなかったからさ」



孤児だったんだと。



藤「自分の家族を欲しがってて」



北山って姓は、その母親の



藤「でも病気で」

北「死んでしまったんだろ俺が生まれてすぐ」

藤「あぁ」



そのときの話しをするとき太輔は、決まって遠い眼をする。



北「寂しかったか」

藤「そんな感情に浸ってる暇なんてなかった、お前がいたし フッ」

北「太輔」



そして―

優しく笑い頭を撫でてくれるんだわ。





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