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(旧)短編☆中編小説集

第15章 秘め事~Himegoto

藤「さーてともう寝ろ明日は中学の入学式だろ」



“お前も大人の階段を登り始めるんだから”

自分と同じに…

いや俺は、この歳でガキは作らないぜ。

夜―



北「んっ?んーうわ太輔」



ギュウ~



藤「宏光うぅ一緒に寝よ」

北「ぁ…‥ハハッ」



俺は抱き枕じゃねぇ。



北「くっ、苦しいってば」



大人なのか子供なのかよく分からないのが俺の父親。

藤ヶ谷太輔、職業は俳優。

若くして子供を育てるため身体を張って築き上げた、トップの地位。



横「全部、おまえの為だよミツ」



横尾さんは俺のことをそう呼ぶ。

名前で呼ぶのは…



横「あいつの手前、控えることにしている」



友情の証しってやつ?

2人が、どういう関係なのか詳しくは知らない。

が、分かっているのは。



藤「あぁーそうか、その件に関してはわたに任せる、うん頼むわ」



共通の秘密を抱えているってことだ。

それが暴かれたとき。

俺の人生も何かが変わるのかもしれない。

この先の未来とか。





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