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(旧)短編☆中編小説集

第18章 ペット白書

・藤ヶ谷side

"西暦2500年"

銀河の中にある小さな星、アルカディアに。

人間の姿に似た動物が発見され、話題を呼んだ日より数えて数年後。

世の中は、ペットブームに沸いていた。



河「持って来たぜ太輔」

藤「Thank you」

河「で、なにを飼う気なんだ?」



それは現在飼育可能となっている獣人リスト。



藤「そうだなぁ」



データーカードを自分の家のPCへ差し込むと、映し出される仕組みとなっている。



藤「これ」

河「へぇー猫かぁ、可愛いじゃん、あっ」

藤「どうした?」

河「いや別に、ハハッ」

藤「んっ?ていうか、お前は飼わないんだ」

河「興味ないし」

藤「ふーん、そっ」



そこから選び出し、ネットを通し申し込めば購入完了ってわけ。



河「太輔、携帯が鳴ってるよ」

藤「あっ、もしもしわた?うんこれから手続きをするところ」

河「ニヤッ」



あとは、送られて来るのを待つのみ。



藤「ちょ郁人、なにやってるんだよ勝手に押すんじゃねぇ」



が、この日―



藤「ごめん、また後で掛け直すわ」



こいつがしでかした事で、俺はとんでもないペットを飼う羽目になってしまう。



藤「あぁーもう、これ取り消しが聞かないんだぞ」

河「大丈夫だって、ちゃーんとシマトラの子猫ちゃん申し込んでおいたから」

藤「はっ?俺、白が良かったのに」

河「ニヤッ」



数日後―





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