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(旧)短編☆中編小説集

第3章 ショタっ子クラブ

・藤ヶ谷side

朝 目を覚ましたら俺は、子供の姿になっていた。

えっ、マジかよ。

見た目は小学5年生、けれど頭の中は大人。

どうなってるんだこれ?

あげく何故だか隣には北山が寝ていて、それも。



藤「あり得ない」



5歳、いや6・7歳くらいかな?

こいつ、身長低いから。

ちょっと待てよ、よーく思い出すんだ藤ヶ谷太輔。

昨日の夜―



北「なぁ?たまには、一緒に飲みに行かね」



誘って来たのは北山の方。



藤「あぁ、いいよ」

北「実はさ面白い店を見つけたんだわ」

藤「んっ?」



それから―



店「いらっしゃいませ何になさいます?」



『貴方の願い、叶えましょう』



藤「なんだここ?」

店「例えば1日だけ子供に戻りたいとか思ったりするとします、それを叶えて差し上げようと」

藤「はっ?」



アホらし…



藤「これのどこが面白い店なんだよ」

北「お遊び、お遊び」



時々、こいつの考えている事が分からない時がある。



北「まっ、いいじゃん」



しかし、満面の笑みを浮かべている北山を見ていたら



藤「しょうがない付き合ってやるか、フッ」

北「そう来なくっちゃ店員さんそのラッキー7を俺にくれ」

店「はいこれですね」

藤「じゃ俺は…」



ハッ、思い出した。

あのとき確か北山は、7の数字が書いてある酒を。

俺は11を飲んだんだっけ

と、そのとき。



北「んーっ」

藤「起きたか?」

北「キョトン」

藤「北山、あのな俺達」



目を覚ました北山は、なんだか様子が変で。



北「お兄ちゃん誰?」

藤「へっ?」

北「ここ、どこ?」

藤「おっ、おい悪い冗談はよせ俺だよ俺、藤ヶ谷太輔お前んちだろ?ここ」

北「???」



まさか、こいつ。



北「知らないな」

藤「マジ、分からないの」



頭の中まで幼児化してしまったのか。

どうすればいい。





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