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(旧)短編☆中編小説集

第3章 ショタっ子クラブ

・藤ヶ谷side

北「ってか腹減った、ご飯が食べたい」



俺は、困惑してしまう。



北「なぁ大人はいないの?誰がメシ作るんだよ」



が、北山は子供になっても北山だったんだ。



北「太輔ってばぁー」



数分もしないうち、いつの間にか俺のことを下の名前で呼んでいて。

それもタメ語でさ、フッ!



北「つまらなーい、なんか面白い遊びないの?なぁ、太輔」



けど小さい北山はめっちゃ可愛く。



藤「分かったからそう引っ張るなって、フッ」



俺は、つい乗せられてしまい。



北「次、太輔の番」

藤「よーし、フッ」



だって、いつもは俺が年下なのに。

今日は、こいつがお兄ちゃんって懐いて来るんだ。



北「太輔、おしっこ」

藤「ひとりで行って来い」

北「うっ…モジモジ」

藤「あぁーもう、ついてってやるから」

北「うん ニコッ」



たまには立場が逆転になるのもいいかもしれない。

が、夜になると。



北「お家に帰りたい」



だからここがお前んちなんだって北山、ハァ!



北「寂しいよ」



こいつは元気をなくしてしまってさ。

どうすれば、そうだ!



藤「一緒に、風呂へ入ろうか?」

北「なんで?」

藤「今日はここでお泊まりしなさいってお母さんから連絡があったんだ」

北「いつ?」

藤「お前がトイレに行っている間 ハハッ」

北「ふーん」



ダメか?



北「一緒に寝てくれるか」

藤「もちろん」

北「ならいい俺、太輔のこと大好きだから」

藤「‥‥っ」



その笑顔にキュンとなる。

なぜ?俺は別にショコタンの趣味があるわけじゃないのに。

でも…

相手は北山、そう分かっていながらも誘惑には勝てず

このあと、禁断の扉を開けてしまう事になるんだ。

愛らしい、その瞳に負け。





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