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(旧)短編☆中編小説集

第7章 新しき絆

・北山side

初めて出会った時、あいつはまだ中学生だった。



北「北山宏光、特技はサッカー宜しく」



差し伸べた手をジッと見つめ。



藤「藤ヶ谷太輔、こっちこそ宜しくな」



一見もの静かそうに思えた第一印象、しかし実際は。



藤「どけどけどけぇーっ」



ダダダッ!



北「藤ヶ谷、そんな格好でどこ行くんだよ」



超イタズラ好きのやんちゃ坊主。



藤「うっひょひょーい」



先輩のバックで踊っていたJr.時代。

ツアー先のホテルで部屋が一緒になることが多かった俺達は。



「こらぁーパンツ1丁で、廊下を走るんじゃない」



よく2人して怒られていたっけ。



北「だから言ったろ」

藤「別にいいじゃん今度、北山もやってみ気持ちいいからさ」

北「はっ?」



懐かしい思い出―

一人っ子の俺は、2つ年下の藤ヶ谷が本当に可愛くて

いつまでも、ずっと。

こんなふうに仲良くジャレ合っていられたら。

そう思っていたんだ。

けど、人って成長するもんなんだわ。

まっ、しなきゃ困るんだが

いつの間にかあいつは大人になり、クールでエロい。

藤ヶ谷太輔―

そんなふうに言われるようになってしまい。

本音、寂しかったのもある

お互いの間に出来てしまった距離感。



北「前はよく2人して出かけたりしたもんだよな」



でも今は―





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