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(旧)短編☆中編小説集

第7章 新しき絆

・北山side

藤「北山、今度のツアーの構成な」



仕事の話しはするけどプラベで会うことはなくなってしまい。



戸「それって、あいつ特有の照れ隠しだろ」

北「たぶん」

戸「分かっているけどって言いたそうな顔してるね」



一部のファンの子たちの間でデビュー前から囁かれてる噂くらい俺だって知ってる。



戸「気にしてるの」



んなわけじゃねっけどさ、何かが物足りないと感じるのはどうしてだろう。



戸「だから時々さりげなくアピールしているんだ」



いや別に…



戸「この間の野球大会だってリレーを恋に例えちゃって」



前を走っていた藤ヶ谷。

追い抜かそうと頑張っていたら、ふと脳裏に浮かんだ言葉。

アピってもアピっても。

サラっと流してしまう自分の相棒。

たまには受けてくれたっていいじゃんって…

あれは、そう思ったら出ていた言葉だった。

が、返って来た言葉は。



藤「もう、好きに妄想してくれ」



あはっ、らしいや。

じゃ聞くがお前の頭の中で俺はどう妄想されているんで?

知る事もないんだろうけど

そう思いつつ今日も俺らは変わらぬ日々を送っていた

太陽の下で―






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