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(旧)短編☆中編小説集

第8章 愛しのシンメトリー

・北山side

今日も俺の視界にはあいつがいる。



藤「わた今度の日曜にさ」



藤ヶ谷太輔、俺のシンメトリーそして。



横「OK、分かった。じゃいつものところで待ち合わせね」



元恋人―

そう俺たちは数年前、ある事が原因で別れた。

それは…



藤「違うって」

北「なにが?」

藤「だから俺は、あぁもういいや」

北「はっ?」

藤「だいたい妬きもち焼かれるほど俺ら深い関係じゃないし」

北「なっ」

藤「拒んでいるのは北山の方じゃん」

北「だって、その」

藤「それだけのもんなんだろ俺とのことなんてさ」

北「ちがっ…」

藤「もうよそうぜ」

北「えっ?」

藤「告ったのは俺、お前はそれに付き合ってくれただけ」

北「藤っ…」

藤「悪かったよ無理させてしまってさ、フッ」



まだ若かった俺たちは些細なことで喧嘩をし。

お互い素直になれないまま

それからはメンバーとして割り切って付き合って来た

心にモヤモヤを残し。



玉「ちょ宮田、どこ触ってるんだよ?」

宮「いいじゃんタマ」

玉「ミツいるでしょ」

宮「平気へいき、ニッ」

玉「んっ、バカ、あっ」



いいよなぁ、タマは。



宮「チュッ、チュクチュク」

玉「んん、はっ、はふっ」



溺愛されてて、フッ!



玉「こっ、こら、あんもうダメだってば」



なんだかんだ言いながらも



玉「あう、ああっ」

宮「タマ気持ちいい?」



って、おい!

マジで俺の前でするつもりか!?



玉「みっ、宮田、殴るよ、あっはんーっ」



こりゃ、退散した方がよさそうだわ。

ソソクサ、そそくさ…





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