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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第11章 本條斗真の事情②

『グゥゥゥゥゥ』

辺り一面に響き渡る藤咲遥香の腹の音。

「社食行こうか」

藤咲遥香は恥ずかしがる様子を
見せるどころか
俺を睨み付けた。

「……食券ないですもん。お金もですけど」

聞くところによると友人の結婚式の
衣装代や御祝儀やらで金欠だったらしい。

「ごちそうするよ」
「えぇ!いいんですか!」

藤咲遥香の表情はパッと明るくなった。

「俺のせいでもあるからな」

俺の声を掛けるタイミングが悪かった。

「ですよねぇ。じゃ、ごちそうになります!」

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