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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第18章 本條斗真の事情③

「俺が麻奈美を守るよ」

自分でも笑ってしまいそうになる。

「ずっと私のこと守ってくれる?」
「もちろん」

楠田は俺の胸に顔を埋めた。

「ベッドの中でも守ってくれる?」

強引な展開にほとほと呆れる。

「ベッドの中で守るんじゃ麻奈美に
手を出すなってことだろ?」
「斗真さん……女心ちっとも分かってないね。
女の私から誘ってるのよ」

楠田はキスをねだるように
俺に甘えるような眼差しを送る。

「だったら男心も分かってほしいな。
すぐに手を出すような男に思われたくない」

楠田は一瞬悔しそうな表情を浮かべた。

「とりあえず今日のところは帰ろう」

これで楠田には手を出せないという
理由付けが出来た。

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