テキストサイズ

枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第25章 水谷文乃の事情②

更に追い詰めてやる。

ぐうの音も出ないほどに。

「そういえば遥香さんのこと言ってたわ。
妹みたいって」
「妹……」
「そうよ。私の身体を愛しながら言ってたわ。
斗真ったら私から離れてくれないのよ」

今はハッタリでも
私と本條斗真はいずれそうなる。

「妹として私を見ていた……
だから好きって言ってくれなかったのかな……」

遥香は独り言のように
ブツブツと口にした。

遥香は自分で自分を追い込んでいる。

すっかり自信を喪失してしまったようだ。

「遥香さんには梶ケ谷がいるでしょ。
羨ましいわ。あれだけ愛されるなんて。
女の幸せは愛されることよ」
「はい……そうですね」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ