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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第26章 本條斗真の事情⑤

元々女好きの俺は社長に就任すると
重圧に耐えきれず
更に拍車が掛かったように
数人の愛人を従えた。

女の温もりを肌で感じている時だけは
重圧から解放されていた。

妻の胡桃や他の愛人らが俺の元を去ると
再び俺は本條グループ代表取締役という
肩書きに苛まれた。

女が欲しくて堪らない時期もあった。

その頃に尾崎を秘書として採用した。

尾崎とは以前からの知り合いのように
気を使わず話せる仲だった。

そんな尾崎に俺は過去の自分を打ち明けた。

『女は麻薬みたいなものです。身体に害は
無くても心に支障が出てしまいます。
ですから自分は特定の女は作りません』

俺には到底考え付かない尾崎の持論だった。

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