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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第26章 本條斗真の事情⑤

女に逃げることを絶ち
重圧に耐えながらも仕事だけに没頭した。

だが限界はすぐそこに訪れていた。

いくら気勢を張っていても
一人になってしまうと恐怖感に苛まれた。

それが尾崎に俺の仕事を委ねてしまった
原因だろう。

俺は逃げたかったんだ。

会社のトップに君臨する立場から。

俺は弱かった。

どうしようもなく。

尾崎は俺の全てを心得ていた。

「社長。お楽になってください」

その言葉にどれだけ俺が救われたか。

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