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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第28章 水谷文乃の事情③

「キスしますか?」
「ちょッ……尾崎さん!何を言って……」

見透かされてる?

「そんな顔してましたから。違います?」
「そうだとしたらキスしてくれますか?」

尾崎と……キスしたい。

「いいですよ」

さらっと口にした尾崎に少し苛ついた。

尾崎を好きになってしまったから?

数時間前まで私の想いは本條にあった。

でも今は……尾崎とキスしたい。

もしかして私はまた騙されている?

「それは専務である私に仕える秘書としての
立場で仰られているのですか?」

自分で言っておきながら回りくどい。

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