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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第28章 水谷文乃の事情③

「水谷専務を好きになったからです。
いけませんか?」

本当か……嘘か……

見抜けない。

でも尾崎は真っ直ぐな目で私を見つめている。

「いけなくは……ないですけど……」
「水谷専務もですよね?」
「えぇ?」
「自分に好意を持ち始めた。ついさっきから」

あまりにも的を得すぎている。

「どうしてそこまで言い切れるのですか?」
「自分は人に仕える人間です。その上司である
水谷専務のことを知らずにしてどうするんです」

だからって……

私の胸の内まで知ってしまうなんて。

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