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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第30章 本條斗真の事情⑥

息の合うバトンタッチのように
水谷が話を続ける。

「その秘密の部屋には鍵が掛けられています。
パスワードを解除出来ない限り開けることは
出来ません」
「藤咲遥香は軟禁状態です」

やはり梶ケ谷も何かしらの危機を
感じているらしい。

「肝心の梶ケ谷は不在ということだが」

すると水谷と尾崎が目を合わせ
不適な笑みを浮かべた。

それは微笑み合っているようにも窺える。

この二人……そういうことか。

俺も自然に顔がほころぶ。

「理佳さんに預けています」

水谷のその一言で俺は悟った。

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