テキストサイズ

枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第30章 本條斗真の事情⑥

「この部屋です」

社長室の奥には重厚な扉がひとつ。

パスワードを入力しない限り
この扉を開けることは不可能。

この部屋の中には遥香がいる。

「このタイプだと4桁のパスワードですね」

尾崎がそう言うなら間違いはないだろう。

「心当たりの4桁は?」
「それが……思い当たる節が全くなくて……
申し訳ありません」

誕生日
車のナンバー
電話番号
住所

それに組み合わせ次第では何千通りもある。

「チャンスは一回です。照合しなかった時点で
警察に通報されます」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ