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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第31章 恋人設定から恋人へ昇進

私の落ち込む姿を見て斗真は笑いを堪えていた。

「やめるっていうのは恋人ごっこ。
もう俺らは『ごっこ』じゃないだろ」
「もうッ!イジワルッ!」

こうして斗真にからかわれ遊ばれることが
嬉しくて堪らない。

「辛い想いさせたり待たせたりしてごめんな。
本当にごめん」
「いいの。だってこうして斗真と居ることが
出来たんだから」

素直な気持ちで本当にそう思った。

「ありがとな。俺、会社も手放したし
オッサンだけどそれでもいいのか?」
「今の斗真が好きなの。斗真以外は何もいらない」

本心だった。

大好きな人が振り向いてくれた。

それだけで充分すぎるくらいだ。

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