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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第32章 梶ケ谷秀吉の事情⑥

理佳の言う名案とは……

「ここ。私が経営しているの」

理佳に連れていかされた先は
軽井沢の【LPH RESORT】という
洋館の造りをしたホテルだった。

圧倒したが怯む姿を理佳には見られたくはない。

「へぇ。今夜はここに泊まろうというわけか」

もう一泊か。

これは正室となる遥香への試練だ。

自由奔放な夫を待ちわびる妻。

これぞ理想的である。

「梶ケ谷様。ようこそLPH RESORTへ」

従業員一同が僕に向かって一斉に御辞儀をする。

それは初めて目にする光景であり
経験でもあり僕は興奮を抑えきれずにいた。

全従業員が僕の家来のように見える。

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