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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第34章 本條斗真の事情⑦

遥香は二週に一度の頻度で
東京へ足を運ぶ。

東京の旅行会社への営業目的である。

俺は容認していた。

ごく一般的な『ふ・つ・う』の営業ではないと
分かっていながら。

遥香とチェックアウトした宿泊客らを
新石垣空港まで送り届ける。

「じゃ、いってきます」
「いってらっしゃい。気を付けろよ」

遥香は宿泊客らと共に空港内に向かう。

俺は車から降りると様子を窺っていた。

先程の二人組とは違う男性が
遥香と話し込んでいた。

そしてその男性は金を渡し
遥香は受け取っていた。

その男性は再び石垣島を訪れ
コテージに宿泊するだろう。

前金制度か。

つまりはそういうことである。

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