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愛したカノジョは指名手配

第12章 初めての共同生活

「淳平うっかりしすぎでしょ」

「淳平」と呼ぶことに次第に抵抗は
無くなってきていた。

私自身も彩佳に扮しているうちに
本当の淳平の姉のように思えてきた。

喋ることを苦手としていた私だが
淳平と過ごすことによって若干ではあるが
明るく社交的になっていた。

淳平が私を匿う……と言っては響きは悪いが
指名手配犯である私を庇い
こうして共に生活をしてくれる意図は未だに
分からない。

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