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愛したカノジョは指名手配

第13章 桜庭淳平②

彩には最愛のカレシが存在していることは
分かっているつもり。

だが……

俺の沈んだ心に追い討ちを掛けるように
彩はこう口にした。

「翔太さん……キス……」

複雑な心境だった。

可哀想にも思える半面
俺が傍に居ながら例え寝言といえども
カレシの名を……
キスなどと……
口にする彩に悲しくなった。

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