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愛したカノジョは指名手配

第21章 桜庭淳平④

そして……姉ちゃんと同じ香水の匂いが
店内に漂っていた。

「お客さん来たのか?」

あのサラリーマン風の男性が早速来店して
くれたと思った。

「誰も……来てないけど……」
「誰も?」
「ぅん……ずっと私一人だった」

そんなはずはない。

あの男性が訪れていないにしても姉ちゃんと
同じ香水を付けた人物が来店しているはず。

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