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愛したカノジョは指名手配

第34章 佐伯翔太⑧

「そんな想いもあって淳平さんには悪いこと
しちゃったなって思って……だから彩に……」
「分かった。私も淳平の力になる。翔太さんて
……やっぱり私の思っていた通りの人だった」

彩は顔を上げると泣いてしまいそうなの
を堪えながら必死に微笑んでいた。

「翔太さん優しい人だね」

それは違う。

俺は優しくなんかない。

彩との生活を守ろうとしているだけだ。

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