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愛したカノジョは指名手配

第34章 佐伯翔太⑧

むしろ優しいのは彩……おまえだよ。

散々罵倒して部屋を出ていった俺を
一睡もせずに待っていてくれた彩。

その目の下のクマがその証拠だ。

「……やり直そう」
「え……何を?」
「昨夜の俺の失態……挽回させて」

俺を見上げる彩に唇を重ねると
そのまま抱きかかえ
ベッドルームへ足を運んだ。

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