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愛したカノジョは指名手配

第5章 初めてのカレシ

決め付けた言い方をされたけど不思議と
嫌な気分にならなかった。

そんなことよりも……
先に聞かれてしまった。

「いません」

佐伯さんの部屋に入ってからというもの
私が発する言葉は全て敬語になっていた。

「……良かった。俺もいないよ」

何が……良かったのかな。

佐伯さんにカノジョはいない。

私の方こそ良かった……

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