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愛したカノジョは指名手配

第8章 桜庭淳平①

「ちょっと!」

俺の咄嗟の声掛けに女は反応すると立ち止まった。

「カットモデルしてもらえないかな?」

これも咄嗟に出た言葉だった。

振り向いた女は怯えている様子だった。

俺は威圧しているような言い方をしていたのか。

「もちろん無料でいいから。ダメかな」
「……」
「今日じゃなくていいんだ。このチラシに
地図と店の番号が書いてあるから」

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